EcoRide
数タップでEVを予約し、ひとつの地図で全車両を配車管理。すべての乗車に具体的なCO₂の数値を。

プロジェクト概要
対応範囲
クライアントは、ホーチミン市内の移動ニーズに応える電動バイクとEVのフリートを運営しています。プロジェクト以前は、配車依頼の多くを電話窓口とグループチャットで受け付けており、配車担当者はドライバー一人ひとりに電話で現在地を確認し、各車両のバッテリー残量は複数のスプレッドシートにばらばらに記録されていました。
目指したのは、乗客向けアプリ、ドライバー向けアプリ、Web上の配車管理画面からなるプラットフォームです。マッチングにかかる時間を短縮し、キャッシュレス決済へ完全に移行するとともに、削減できた排出量を乗車のたびにユーザーが目にする具体的な数値に変えることを目標としました。
課題
バッテリー残量を考慮したマッチング
EVはすべての依頼を引き受けられるわけではありません。ドライバーを割り当てる前に、走行距離、バッテリー残量、最寄りの充電ステーションまでの距離を考慮する必要がありました。
絶えず更新される位置情報
数百台の車両が数秒おきに座標を送信するため、適切な同期の仕組みがなければ、配車マップがカクつき、動作が重くなり、通信量もかさんでしまいます。
信頼できるCO₂の数値
削減された排出量には、ユーザーと法人パートナーの双方が信頼できるよう、車種間で一貫した透明性の高い算出方法が求められました。
GREEN TECHのソリューション
GREEN TECHは、乗客アプリとドライバーアプリを共通のFlutterコードベースで開発し、Google Cloud上で稼働するNode.jsのバックエンドと連携させました。車両の位置情報はリアルタイムチャネルで配信してRedisに一時保存し、大きな変化があった場合のみPostgreSQLに書き込むことで、書き込み負荷とストレージコストを抑えています。マッチングエンジンは距離、バッテリー残量、充電スケジュールをもとに各車両をスコアリングし、排出係数は車種ごとに明示しているため、すべてのCO₂の数値をその根拠までたどることができます。
主な機能
リアルタイム配車マップ
配車担当者はひとつの画面で全車両を把握し、ステータス、バッテリー残量、エリアで絞り込めるほか、必要に応じて手動で配車することもできます。
キャッシュレス決済
乗客は電子ウォレットや登録済みのカードで支払い、乗車終了と同時に電子請求書が自動で送信されます。
乗車ごとのCO₂レポート
乗車ごとに、同等のガソリン車と比べて回避できた推定排出量を表示し、ユーザーのプロフィールで月ごとに累計します。
バッテリーと充電ステーションの管理
ドライバーアプリはバッテリー残量がしきい値を下回ると充電を促し、最寄りのステーションを提案することで、走行途中でのキャンセルを減らします。
導入の成果
-35%
配車待ち時間
+28%
1台あたりの1日の乗車数
4.7★
アプリの評価
運用開始から3か月で、配車担当者がドライバーの位置を電話で確認する必要はほぼなくなり、バッテリー切れによるキャンセルも大幅に減少しました。累計CO₂レポートは、環境にやさしい移動手段で従業員の送迎を行いたい企業と取引する際の差別化要素となっています。本当に必要なデータだけを保存するアーキテクチャにより、クラウドコストの伸びも乗車数の伸びと比べてはるかに緩やかに抑えられています。
使用技術
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